四柱推命という占術は、東洋の占いの中では、最もメジャーとも言える占術です。
一方、西洋の占術で最もメジャーな占術は「西洋占星術」ということになります。
この2つの占い、両者とも、生年月日と生まれた時間を下に、その人の運命を占って行きますので、一見似ているような印象を受けるのですが、実は、根本的に、全く異なる占術だと言えます。
西洋占星術というのは、その人が生まれた時の、太陽系の惑星の位置を下に、その人の命運を占うものであり、実際に存在する「惑星」の位置が、その人の命運に影響を及ぼすという理論に基づいて構成された占術です。
一方、四柱推命は、実際には存在しない
十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)
十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)
という概念を時間に当てはめ、その組み合わせにより
六十干支(例)甲子、癸未など60種類
を生み出して、その六十干支が、規則的に繰り返す事で、暦を作るという占いなのです。
そして、この六十干支は地球上の季節を示しており、季節の寒暖や乾湿によって、その人のもつ運気の癖を算出していく訳です。
両者とも生年月日を元に占うが故に、似た印象を受けるのは無理もない事ですが、根本的な理念体系が全く異なる事を知っておくと、占術を選ぶ際に、役立つのではないでしょうか。
さて、話を四柱推命に移しますと、この占術が発祥した中国では、「八字」などとも呼ばれており、
年・月・日・時間
のそれぞれに、六十干支を当てはめて占うため、
2文字 × 4柱 = 八字
となる訳です。
四柱推命という呼び方は、どうも日本独特の呼び方のようで、
この占いが、日本に伝えられてから、4つの柱で占うが故に
「四柱推命」
という呼び方をつけたようです。
日本国内でも、四柱推命が比較的メジャーなのは関西であり、四柱推命の大家と呼ばれる先生方は、関西に多くお住いのようです。
また、関東では、高尾義政師が「算命学」という別称で広め、
ベースとしては同じ考え方なのですが、様々な用語が、全く異なる体系を持っています。
日本では、出生時間が分からない事が多いため、年・月・日の三柱で占うのが、算命学の特徴となっています。
その他、日本では、六星占術といった占いも広くしられておりますが、こちらの占術も、元をたどれば、四柱推命の空亡理論に行き着く占いです。
いずれにしましても、様々な占術のベースになっているのがこの「四柱推命」であり、
占術の王様とも言われるこの占いで、
ご自身の命運を、しっかりと見極めるのがよろしいのではないかと思います。