人類の数千年の歴史の中で、
生年月日が、その人の一生に
大きな影響を及ぼす
ことが分かっており、

様々な『占術』という形で、
活用されているのは、
ご存じの通りだ。


しかし、
『占い』など、
『当たるも八卦当たらぬも八卦』
で、頼りにならない!

とおっしゃる方が多いのも、
また事実。


でも、その言葉は、
非常に的を得ていて、


当たらない占い師や、
ただ単なる
験担ぎのようなアドバイスを言う
占い師が多いのも、
また、事実だ。

その証拠に、
日本では、占い師という職業は
決して尊敬されるような
職業でもないし、

そもそも、
占い師自身が、成功しておらず、
日々食べるのに困っている様では、
その占術の信憑性に
疑問符
がついても
仕方ないだろう。


だから、ハッキリ言おう。

「占い師に、見てもらいに行くな!」(爆)

我が家のニャン先生が、そう仰ってます(^_^;


日本で占いをやっている人を観察してみると、
論理的な思考に乏しく、

「先生」と称する人に
習った事を、
そのままクライアントに
言うだけ

という人が、非常に多いのも、
また事実だ。



大先輩に苦言を呈するようで
申し訳ないのだけれど、

例えば、四柱推命の大家と
言われている大先生で、
生徒さんも沢山おられる先生なのだが、

『時差』
『均時差』
を考慮しない先生
がいたりする。



もう、呆れて物も言えないのだが、
何故、この先生はそう思ってしまったのだろうか?
という興味が湧き、

実際に鑑定をして頂きに伺って、
話を聞いたことがある

※私の出生時間は、
地方時差と均時差を加味しなければ、
適切な干支が出ない時間なんです。

そうしたら、
「師匠が、12時の鐘がボーンって鳴った時が
12時なんや、と言っていた。
時計が何時を指しているのか、それが大切なんや」
とおっしゃるではないか!

私『その時刻というのは、日本時間ですか?』
師「そうや」

私『でも、四柱推命って、中国発祥のものですよね?
 時差を加味しないんだったら、中国時間でやらなければならないのでは?
師「いや、そんな事はない。日本人は日本の時間でやれば良いんだ」

私『それって、そもそも、中国と日本の時差を考慮したから、日本時間なのでは??
 例えば、沖縄とかですと、日本の標準時となる明石よりも、
 北京の方が近いから、中国時で計算するんですか?』
師「いや沖縄は日本だから…」

↑地方時差早見図
出典:四柱推命完全マニュアル(浅野太志著)



上記の地図を見て頂ければ一目瞭然ですが、
日本の最東端と、日本の最西端では、
おおよそ1時間20分もの時差があります。


四柱推命のベースになっている太陽時というのは、
太陽が、真南に来た時を
正午(=昼の12時)として

太陽の位置や、
『季節』を算出

して占う、占術なのです。

だから、
北半球と南半球では、
日付を表す「干支」に補正が必要ですし、

例えば、日本国内であっても、
北海道の東端の根室市で、太陽が真南に来てから、
沖縄で太陽が真南に来るまで、1時間20分もの
差があるから、
当然、補正しなければいけない訳ですが、


件の先生は、
日本の領土であれば、
全て、同じ時間で計算すると
言ってのける訳です。

(上の図を見て頂ければ分かるように、
沖縄の石垣島あたりだと、
もう、北京などの中国の標準時の方が、
よっぽど近いんです。)



もう、全く以て
論理性のかけらもない。


これでは、当たるはずが無いんですよね。

四柱推命で使う暦は、
2時間の範囲内は同じ干支になるので、
多少間違えても、
時差の影響を受けない場合があるので、

『たまたま』
当たってしまう事もある。


でも、そういった細かな部分の論理性について
思考、検証する事を無視して、

ただ単に先生に
言われたことを、
検証もせずに、
お客様に言ってしまう・・・

残念すぎます。



正直、

・当たらない占い師
・占いについて研究する志のない占い師
・社会経験の乏しい占い師
・自分自身が成功していない占い師
・etc…

が、非常に多いんです。

だから、私は、
『占いで見てもらってくる〜』
とルンルンしている人を見ると、
ついつい、

『占い師なんて、当たらない人の方が多いんだから、行かない方が良いよ〜』

と言ってしまう。

なんだか、自ら、自分の商売の
営業妨害しているようだが、

これが、日本の占いの現実なのです(^_^;