帝王切開という言葉の意味を皆さんご存知と思います。
女性が子供を産む際に、自然分娩ではなく、何らかの事情により、お腹を切開して子供を生む方法の事です。
では、どうして、「切開分娩法」などと言わずに、「帝王」切開というのでしょうか?
それは、「帝王」になるには、占術家が予め占った年月日時間に生まれる必要があったからなんです。
中国の暦においては、年月日時間を、漢字8文字で表す事ができます。
年を2文字、月も2文字、日、時間もそれぞれ2文字で表し、都合8文字という訳です。
それぞれの2文字を、年柱、月柱、日柱、時柱といい、この4つの柱でその人の人生を読み解くことから、「四柱推命」という占いが生まれた訳です。
そして、この四柱推命によって、帝王になる生年月日時間を割り出し、
帝王がその時間に子供が生まれる様、妻や側室を一斉に孕ませ、指定された時間に、お腹を切開して子供を取り出し、その子供らの中で、最も優秀な子を後継としたというのが、この言葉の由来なのです。
という事は、それくらい、生年月日時間が、その人の人生に大きく関わるという事を、中国の皇帝は知っていた訳です。
この様な人類の英知を知り得る現代人が、これを無視する手はないのではないでしょうか。
確かに、誰にでも簡単に分かる占術がマスコミでもてはやされ、学ぶのに時間がかかる四柱推命は、あまりメジャーにはなっていません。
生年月日時間が分かっても、それを8文字に置き換え、さらにその8文字に隠された暗号の様なその人の人生を読み解くためには、長年の勉強が必要であり、テレビでよく見る「5月生まれの人の運勢!」の様な単純なものでは無いからだと思われます。
占術は一種の娯楽として扱われ、当たるも八卦当たらぬも八卦の様な言い方をされているのは、本当は為政者が、一般民衆が生年月日の秘密を知るのを恐れているからかもしれません。