人生には、人それぞれに人生の役割というものが存在していると、私は考えている。 「カルマの解消」などという言葉を使うと、オドロオドロしいが、要は輪廻天性の中で、今回の人生の目的が決められているといったら、皆様はどうお感じになるだろうか。 もし、人生の目的は全て自分で決める事ができるとしたら、神様は全ての人間に公平に運を分けて下さるのではないだろうか。 しかし、人生はスタートからして、間違いなく不平等に出来ている。 大金持ちの家に生まれ育つ人もいれば、極貧の環境で育つ人もいる。 親の愛情に包まれて育つ人もいれば、生まれてこの方、親の顔を見た事がないという人もいる。 イケメンで、いつもいつも付き合う女性が変わる人もいれば、全く女性にもてない男性もいる。 ここで皆さんに聞きたいのだけれど、大金持ちなら幸せだろうか？ 愛情に包まれて育てば幸せだろうか？ イケメンで女性にモテモテならば、幸せだろうか？ もちろん、ある面では幸せには違いない。 しかし、両親が子供の頃に戦争で亡くなり、親の愛情も知らず、極貧の環境で育った人がいるとしよう。 イケメンでもなく、女性にも疎まれる始末。 多くの人は、本当に可哀想な人だと思うだろう。 しかしだ。そんな逆境をバネにして、コツコト頑張り、それがいつの間にか周囲の人に認められるうちに、会社ができあがり、もともと働き者だから会社がドンドン大きくなり、そうこうしているうちに生涯の伴侶にも恵まれ… と言う様な、大逆転ストーリーだって、この世の中には存在するのだ。 パナソニックの創業者である、松下幸之助さんなどの人生は、まさにこう言ったストーリーではなかろうか。